学芸大学の学生さんが運営委員会を見学(感想文)

平成24(2012)年1月28日(土)、日野宿発見隊運営委員会に、東京学芸大学教育学部生涯学習専攻図書館情報学山口ゼミの山口源治郎教授と学生さん7名が同席されました。運営員会に参加されるにあたり、山口教授と学生さんたちは昨年末、事前学習として日野宿を見学された上でこの日参加されています。メンバーの発言を傍聴しての学生さんらし率直な感想を寄せてくれましたのでご紹介します。

運営委員会
渡辺分館長

Aさん
 
実際に参加する前の想像としては、「会議室」で行うようなきちっとした「会議」をイメージしていたのですが、実際参加してみて、雰囲気を感じてみると「集まり」という言葉がしっくりくるような、初めて参加(といってもお話を聞かせて頂いただけなのですが)た私たちにとっても、とても居心地の良い空間でした。また、その中でも、仲間内だから・・・という理由で他人に甘く、自分に甘くという雰囲気ではなく、言うべきことはしっかり言えるという環境は参加者全体にとって参加するだけでもプラスになっていく場所だろうと思います。集まりの最後に日野宿発見隊に参加して手のやりがいは?という質問に対して、色々な職種、年齢の人が一堂に集まってその中で自分の思ったことを口にして、それが形になっていくというのが楽しいという話が出たが、本当にその通りだと思いますし、羨ましいと思いました。所謂、これからの図書館の活動としての「一つの在り方」を間近でみて、感じることが出来てこれを将来に生かしていきたいと思います。忙しい中お邪魔させていただき本当にありがとうございました。

Bさん
先日は日野宿発見隊の会議を見学させていただきありがとうございました。私は民間伝承や地域住民と図書館との関係を研究のテーマとしているため、皆さんのお話は非常に興味深く、貴重なものでした。特に、皆さんが行なっている「町歩き」についてのお話は自分にとって、新鮮な驚きがありました。私たちは、事前に日野宿発見隊の活動について聞き及んでいたこともあり、「町歩き」についても多少の知識はありました。しかし、実際に皆さんの会議を見学し、お話を聞かせていただくと、日野宿発見隊は自分の考えたこと上の活動をしていることが判りました。民家を訪れ、地域のお話を聞き、新しい民間伝承や民俗資料の「発掘」を行うなど、皆さんの行動力とそれによってもたらされる成果については本当に自分の予想以上のものがありました。これからも私は民間伝承と公立図書館の関係について研究していこうと思いますが、日野宿発見隊の活動をその基礎として勉強を続けていきたいと考えています。非常に参考になる話をありがとうございました。


Cさん
ミーティングに参加させていただいて、図書館は、資料と人をつなぐ場というだけでなく、人と人とをつなぐ場でもあるということを改めて実感しました。特に、冒頭のレファレンスのお話では、昔からこの地域に住む方々の知恵を総動員して質問に答えるという、図書館の資料と関係のない方法でレファレンスを行なっており、まさに人と人のつながりによって図書館が成り立っているのだと感じま
した。また、他の地区図書館の活動との連携や、市からの財政的援助、けんころ地蔵に係る運営方針等、目下検討中の課題について聞くことができ、勉強になりました。他の組織との関係については、発見隊の方がおっしゃっていたように、個々に活動していく中で、50周年事業のような共通の目標がある場合には手を取り合って活動するとうように、緩やかな繋がりを保っていくのが理想の形なのかなと思います。司書の渡辺さんに実際にお会いしてみて、彼女の人柄が大きな鍵となっているように思いました。どこの図書館でも同じような活動が出来るわけではなく、日野図書館でこのような活動が始まったのは、渡辺さんの熱意と人望によるところが大きいのではと思います。初めに、渡辺さんが一軒一軒尋ねて回って地域の方を集め、会議を開かなかったらこの活動は始まらなかったでしょう。図書館を地域に根付く存在にするのも、あまり利用されない死んだ図書館にするのも司書次第だと、改めて司書という仕事の重要性について考えさせられました。今回の見学では、図書館が人と人とのつながりや地域の活性化を図る場所になり得ること、そのためには司書が重要な役割を担っているということに気づきました。全ての公共図書館がこのような活動を行うのは難しいかもしれませんが、それぞれの地域にあった活動を行なうことで、地域に根付いた図書館が増えていけばいいと思います。また、来年から私も図書館で働くことになるので、人と人をつなぐことを意識して働いていきたいと思います。貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

Dさん
先日は日野宿発見隊の会議の見学をさせていただきありがとうございました。日野宿発見隊については山口先生から授業で何度か説明を受けており、また渡部さんの雑誌記事を事前に読んでいたので概要は知っていましたが、実際にどのような雰囲気で会議が行われているのかを楽しみに伺いました。驚いたのは、日野宿発見隊の地域のみなさんと図書館職員のお二人が同じ立場に立っているということです。図書館が主催する活動というと、ふつうは「主催者」と「参加者」という立場になると思うのですが、そのような壁は感じられず、まるで地域の仲間で作ったサークルであるかのような雰囲気でした。もうひとつ驚いたのは参加メンバーの顔ぶれで、日野宿に昔から住んでいる方々、少し遠い地域の方、資料館の職員の方、写真家の方、市議の方など様々な分野の人がうまく集まっていて、みんなで集まるからこそできる取り組みなのだと実感しました。図書館だけではとてもできないし、市民の方にとっても「図書館」という軸がなければ集まらなかったメンバーなのではないかと思いました。図書館は市民のためにあるべきである。それは間違いな
いのですが、「市民はこうすれば喜ぶだろう」というように、図書館が上から目線で考えるサービスだけでは続いていかないのだと思います。日野図書館の場合は職員さん自身が「知りたい!」という気持ちを持っているから、地域の人が教えてくれるし、結果としてその教えあう場が市民にとっても意味のある活動になり、またその成果がどんどん他の活動にも発展していくのだと思いました。
日野図書館が活発に活動できる理由には、今までずっと築かれてきた図書館と市民の信頼関係や、歴史的に素材がたくさんある土地柄、住民の皆さんの温かく迎えてくださる気質など、様々な素敵な偶然が重なっているということがあると思います。しかし出発点は、図書館の職員がその地域に関心があるかどうかにかかっているのだと私は感じました。日野図書館の活動を真似しようと思ってもできるものではないと思いますが、渡辺さん、石嶋さんたちのような図書館職員としての姿勢は、これから目標にしていこうと思います。実際に日野図書館を見学して、日野宿発見隊の雰囲気を感じることができたことは、地域の図書館職員を目指す私にとってとても大切な経験になりました。ありがとうございました。

Eさん
日野宿発見隊については、事前に資料を読んだり山口先生からお話を聞いたりしていたので、その活動内容などについては少し知っていましたが、今回実際そのメンバーの方々にお会いし、ミーティングの風景を見学させていただき、その雰囲気や活動の内容についてより深く知ることができました。また、いくつかちょっと驚いた(意外だ)と思ったこともありました。その中でも一番驚いたというか面白いと思ったことは、発見隊のメンバーが実にさまざまな方々によって構成されているということです。誠に失礼ながら、私はみなさんから自己紹介をされるまでは、図書館職員と近所の住民で結成されているというお話から、漠然と図書館員の方々と、近所で自営業を営んでいる方や地域活動に関心のある御年輩の方、図書館をよく利用する方などが主なのだろうと考えていたのですが、市議会議員の方や郷土資料館の方、また、発見隊に入るまでは図書館を1度も利用したことがない方など、私が考えてもいなかった実にさまざまな方々が、自分の職業(自分の立場や役職、テリトリーなど)を超えて、日野図書館の近所に住んでいるという共通点だけで集
まり活動しているという点に、とても面白いと思いました。つまり、市議さんも、郷土資料館の職員さんも、図書館職員さんも、日に住んでいれば日野の住民であるのだという当り前のことを分かっていなかったのです。そのため、自己紹介を聞いた際に、ハッとさせられたのです。また、メンバーの方々の半数が日野出身の方ではないという事実にも驚きました。というのも、お話を伺っているかぎりでは、みなさん昔の日野の様子や近所にお住まいの方などの話をしていらっしゃって、まるで昔からここに住んでいて、皆見知っている人であるかのように感じられたからです。しかし、半数の方が日野出身ではないということを聞いた後だと、逆に、みなさんたとえ日野で生まれたのではなくても、ここに移り住んで暮らすうちにここが好きになり、愛着を持つようになったからこそ、発見隊に参加し、活動を行っているのだなとわかりました。そして、様々な方がいるからこそ、それぞれできる人ができることをうまく分担していくことで、無理なく活動が行えていくのだろうと感じました。また、話し合いでは、職業、立場、年齢を超えたみなさんの仲の良さとお互いを信頼し合っていることがよくわかりました。時々あがる笑いや冗談があると思えば、ここだけの話をしたり、真剣に議論し合ったりと、皆が対等な立場で話し合いに加われる雰囲気ができているなと感じました。これは、「言いたいことを言える。それをみんなが聞いてくれる。思いつきでも使えると思えるものをみんなが拾ってくれて、実際に形にできる。」というお話からもうかがえました。そして、この話し合いの中で、決して発言回数が多かったわけではないのですが、渡辺さんの存在や一言はとても大きな意味を持っているなと感じました。以前お会いした際は、ほんわかしていてユーモアのあるかわいらしい方だなと思ったのですが、今回ミーティングに参加させていただき、やり取りなどを見ていて、本当はすごい方なのだなと改めて感じました。この日野宿発見隊は渡辺さんが働きかけてできたということですが、渡辺さんは発見隊の中心的存在(要)であるなと感じました。というのも、みなさんが話し合っていることをじっと聞いていて、「ここ!」というところで発言し、話を上手にまとめあげていたからです。そのため、今年の3月で渡辺さんが退職ということですが、その後発見隊がどのようになっていくのか(今まで通り変わらないで続いていくのか、多少なりとも変化が訪れるのかなど)とても気になります。以前、ゼミで山口先生が、結局図書館の(図書館に限らないと思いますが)あり方を変えるのは、お金や人の数ではなく、「人」なのだとおっしゃっていましたが、まさに渡辺さんはその人なのだと思います。今回発見隊のミーティングを見学して、多くのことが学べました。貴重な時間をありがとうございます。お忙しい中、大人数でうかがったにもかかわらず、嫌な顔もせず温かく迎えていただいて本当にありがとうございました。

Fさん
私は実は地域図書館についての情報とか知識があまりありませんでした。学校図書館について研究しようと思って先生からこの授業を紹介していただいて少しずついろんな地域図書館の情報をわかりました。11月ごろ日野図書館と街の写真を見ました。本当に地域の歴史と特色が良く保存されていてびっくりしました。新撰組の活動とか地域との関連書籍などかよくまとめられて、図書館のコーナーがあるのは地域のみんなのために本当にいいと思いました。図書館がどう運営されているか、会議がどうやってしているか聞きたいと思いましたから、この会議にぜひ参加したいと思って、一生懸命時間に間に合うように頑張りました。いろんな事業について話している地域住民の話を聞いて、みんな日野に対しての愛情が深いと思いました。長い時間、自分の町について真剣に考えていてもっといい町になるために頑張っていると感じました。自分の役割をはっきり果たして、昔の経験からのノウハウがありましたから、運営会は良くできていると思います。みんな誠心誠意を尽くして地域の大事なものを守りたいと思っているのを見てから感動しました。やっぱりみんなの力を合わせて頑張って努力しなければ一時的なイベントで終わるかも知れないです。ただのイベントみたいことにならないように積極的に考えなければならないと思いました。学校にもいろんな種類のイベント見たい行事が行われています。でも担当者が変わったら、その伝統とか流れはなくなってしまったことが多かったです。とてもいいことなのに担当者とのつながりができなかったので、そのままでなくなったことを見て、本当に惜しかったです。そんなにならないように良い方法を見つかなければならないと思いました。後でいろんな図書館を見学しながら回答を探したいと考えました。いい勉強になりました。ありがとうございます。

Gさん
ミーティングを見学させていただく前に渡部さんの論文を読んだり、フォーラム等で色々とお話はうかがったりしてはいたのですが、いざ実際に話し合いの様子を目の当たりにしてみると、予想以上に和気あいあいとした雰囲気が流れていて驚きました。図書館がここまで地域の人々の側近くに寄り添えているのか、と一種の感動を覚えたのです。また、楽しげ親しげな空気を醸し出しつつも話し合われている議題はとてもタイムリーかつ真剣な内容ばかりで、発見隊の皆さんの日野への思いの強さと深さを感じました。また見学させていただいていると、隊員の方それぞれがミーティングにおける役割というのをきちんと持っていらして、それらをごく自然に務め、周りもそれを受け入れているという形が作られていて、皆さんは雑談とおっしゃっていましたが、その雰囲気だからこそ出てくる赤裸々な言葉も取り入れつつ、きっちり会議としての体も持っていて素敵だなと思いまた。最後には学生たちの質問にも丁寧に答えてくださり、メモを見返しながら私にとってすごく大切な事をたくさん聞けた一時だったなと思いを馳せています。この度は貴重なミーティングの場に見学の席を設けていただき、ありがとうございました。

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