堀和平/画「甲州街道武蔵日野駅実景」

岡山県総社市生まれの堀和平が明治17(1884)年に描いたという甲州街道日野宿。絵は色紙よりやや小さめで水彩画。絵の裏側には「甲州街道武蔵日野駅実景、明治十七年九月二日、堀和平写」と書かれています。絵は、子孫の方から日野市に寄贈され、現在、日野市長室に飾られているとのことです。
東京新聞、昭和62(1987)年5月22日の記事によると、郷土史家らによれば「いい伝えや史料などからみて、かわら屋根や板屋根が実際より多く建物の配置がやや違う点もある。簡単なスケッチをもとに後で仕上げたため、創作部分が多いのでは」と分析していると報じられていますが、当時の様子を知るうえで大変興味深い作品です。

堀和平/画 「甲州街道武蔵日野駅実景、明治十七年九月二日」